「SIMカードロック」をお勧めしない理由
こんにちは、デジタルライフ・コンシェルジュの吉田智司です。
Twitterのタイムラインに
「スマホが使えなくなったー!」
といくつかリツイートされてきたので「何事か?」
と調べたところ
土曜日の晩のあるテレビ番組で
「あなたのスマホがとにかく危ない! デジタル犯罪から身を守る方法」
というコーナーで
「SIMカードにロックをかける方法」
と言うのをよく理解せずにマネた人の中に、自分のスマホが使えなくなった人が少なからずいたそうです。
「SIMロック」と「SIMカードロック」の違い
よく耳にする「SIMロック」は、キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)が電話番号を管理するICカードであるSIMを自社以外のスマホで使えなくするため、あらかじめかけてあるロック(鍵)のことです。
「SIMカードロック」とは、SIMカード自体に暗証番号をかけて、電源を入れるたびに自動的にロックがかかり、正しい暗証番号を入力しなければ、電話の発着信や通信が行えないようにする機能です。
SIMカードはスマートフォンの側面に差し込んであるだけなので、確かに盗まれて他のスマホに挿せば使えてしまうので、セキュリティ上正しいのですが次のようなリスクがあります。
SIMカードロックの設定を間違えるとSIMが使えなくなる 3回失敗するとロックがかかり、各キャリア毎のPUKコードによる解除が必要になり、更に10回間違えるとSIMカードが完全に停止され、再利用するにはキャリアの有償サポートが必要です。
電源を入れるたびに暗証番号の入力が必要 指紋認証や顔認証とは別にSIMロック解除用の暗証番号入力が必要です。ここでも複数回間違えるとSIMがロックされ使えなくなります。
個人的には「SIMカードロック」までは不要と考えます。
SIMカードロックをかけていなくても、万が一盗難された場合は契約している通信事業者のサポートに電話すれば、SIMカードの利用停止が可能だからです。
それよりもいまだにスマホに画面ロックをかけていない人を見かけます。
住所録など他人の個人情報が入っているのですから必ず設定しましょう。
今のスマホは生体認証(指紋認証や顔認証)があるので「指で触るだけ」「顔に向けるだけ」で画面ロックを解除でき利便性もほとんど損なわれませんので積極的に利用しましょう。
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デジタルライフ・コンシェルジュ 吉田智司
パソコン塾三郷教室(埼玉)
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