古いWi-Fiルーター買い替えのすすめ
こんにちは パソプラ編集部です。
スマートフォン・タブレット・スマートスピーカー・インターネット対応テレビなど、Wi-Fi(ワイファイ=無線LAN)につなぐ機器の数がここ数年増えてきました。
「最近、インターネットが遅いなぁ」
「すぐに切れちゃう」
現在お使いのルーター(上の図の黒い機器)はいつ頃買われたものですか?
2014年頃より前に購入された方は仕様を確認してみてください(製品型番と「仕様」で検索すれば見つかると思います)。
その中で「ac」という文字はありますか?(無線LAN規格:IEEE802.11a/b/g/n/ac ←これ)
この「ac」の文字が無いWi-Fiルーターは買い替えをお勧めします。
Wi-Fiルータの規格を見ると,「IEEE 802.11 b/g/n」のように書いてあります。これは通信方式が「b」「g」「n」 の3つの規格に全て対応していて、ルータはこのうち最適なものを自動的に選びなおして通信しています。
少しでも効率が良い方式にするため規格が変更され、そのたびに後ろのアルファベットが変わりました。ですから「b < g < n」 の順番に速度が上がります。しかし、これらはすべて「2.4GHz」という周波数帯域を使っています。
2.4GHzとは、2.4GHz付近の電波周波数帯のことで日本国内では免許を必要としない帯域です。Wi-Fi以外にも電子レンジ・Bluetooth周辺機器など電波を出すものの多くはこの帯域を使っています。
これは例えると「同じ空間でたくさんの人が離れている相手と会話している」状態です。
それぞれが勝手にしゃべってるので会話が重なると聞こえなくなるのは想像できますね。
そこで2013年に新たに無線LANの規格として作られたのが「IEEE 802.11ac」
特徴は
「帯域幅拡大」(信号を乗せる幅を広くして一度にたくさんの情報が送れる)
「変調信号の多値化」(5GHzの高い周波数を使うことで速い速度で送れる)
「MIMO方式の拡張」(複数のアンテナで同時に送るため短時間で送れる)
など、つまり「2.4GHz帯とは別の空間でお互いが順序良く相手と短い会話している」状態です。
当然、接続するスマートフォンやタブレットも5GHzの方に接続します。
同じ名前のSSIDの「5G」や「A」のある方につなぐようにしましょう。
またWi-Fi対応プリンタなどで、5Ghzに対応していない(SSIDに「5G」や「A」が表示されない)場合は、同じSSIDの「2G」や「G」につないでも5Ghzにつないだ機器からちゃんと印刷できます。
ノートパソコンなどで5Ghzに対応していない場合は、USBに接続する「ac対応無線LAN子機」を購入すれば接続できます。
Wi-Fiルーターは価格によって内蔵アンテナの数や処理能力も違ってきます。
メーカーのホームページを確認し、使用する条件にあったものを購入するようにしましょう。
もちろん「ac」対応は必須です。
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