本人認証サービス(3Dセキュア)ってなに?
こんにちは デジタルライフコンシェルジュの柴田和枝です。
買い物や旅行などで重宝するクレジットカード。
多額の現金を持ち歩くよりはずっと安全ですが、ネットショッピングでは不安…そう感じている人は多いことでしょう。
今回は、クレジットカードの本人認証についてご紹介します。
クレジットカード不正利用の被害が拡大中
(社)日本クレジット協会の発表によると、2022年に発生したクレジットカード不正利用の被害は、436億円と過去最大の被害金額となり、前年比30%以上の増加だそうです。
年々被害が拡大している状況ですね。
その手口のほとんどがクレジットカード番号の盗用によるものですが、どのようにして盗用されるのかを見ると大きく分けて2つあります。
1.カード利用者から情報を盗む。
フィッシング詐欺やマルウェアに感染したパソコンから情報を入手する。
2.情報を保有する企業から盗む。
企業側のシステムの脆弱性をついて不正アクセスし、保存されているクレジットカード情報を入手する。
そこで、経済産業省は、2023年3月に「クレジットカード・セキュリティガイドライン 第4.0版」で、犯罪者たちの脅威からカードの利用者を守るための方策を公開しました。
その中でも大きく取り扱われたのが「本人認証サービス(3Dセキュア)」なのです。
本人認証サービス(3Dセキュア)とは
「本人認証サービス(3Dセキュア)」とは、ネットショッピングでの支払い時に、クレジットカード情報と本人にしかわからないパスワードを入力して本人確認を行う安全性の高い手続き方法のことです。
実はこの3Dセキュアは、2016年からスタートしています。当時は、自分が決めたパスワードを入力する方法でした(3Dセキュア1.0)。この方法ではパスワードが盗まれる懸念があることから2022年10月にサポートが終了。
現在は、1回使いきりのワンタイムパスワードを取得してそれを入力する方式になりました(3Dセキュア2.0)。
ワンタイムパスワードは、スマホに専用アプリをインストールして取得しますが、メールや
SMSに送られてきたものを入力する方法もあります。
スマホの専用アプリを利用する場合は、60秒ごとにワンタイムパスワードは変わります。
ガイドラインでは、2025年3月末までに、全てのネットショッピング・サービス事業者がこれに対応することを目標に設定しています。
あなたのクレジットカードは3Dセキュアを登録していますか?
クレジットカード決済に3Dセキュアを導入しているショッピングサイトでスムーズにお買い物をするためには、事前に自分のカードを3Dセキュア対応にしておかなければなりません。
ネットショッピングの注意点
さて、ここでネットショッピングについておさらいしておきましょう。
あなたはネットショッピングを利用していますか?
店舗では入手しにくいものを購入したい時や買い物に出かけられない時など、ネットで購入して自宅まで配達してもらえるのはとても便利ですね。
ネットショッピングを利用する際の注意点をまとめました。
商品の価格は複数の通販サイトで比較する。
極端に価格が安い場合はよく調べましょう。
日本語が不自然かどうかを確認する。
怪しいと感じたらやめましょう。
通販サイトの会社概要を確認する。
業者の名称や連絡先が明記されていますか?
返品特約の項目を確認する。
返品だけでなく、初回お試し価格〇〇円!という広告で購入する際も、注意事項をよく確認しましょう。
代金の支払い手続きページにてSSL/TLS(暗号化)が導入されているか確認する。
そのサイトのURLが「https://・・・」で始まっている、もしくは鍵マークが付いているかを確認しましょう。
ネットショッピングでの支払い方法
ネットショッピングでの支払い方法は、クレジットカードだけではありません。振込やコンビニ払い、代引きなどのほかに、最近では電子マネーや電話料金合算払い、〇〇Payなどの決済が利用できるケースも増えました。
<楽天市場での支払い方法>
<Yahoo!ショッピングでの支払い方法>
クレジットカードを利用するメリット
ネットショッピングではクレジットカードを使わない、という選択肢もありますね。でも、やっぱりクレジットカードを使いたい!ポイントを貯めたいと思うわけです。
クレジットカードを使うメリットをみてみましょう。
注文と同時に支払いが完了する。
わざわざどこかにコンビニや銀行まで行かなくていいのは楽ですね。
手数料が不要。
決済手数料はかかりません。これもメリットです。
ポイントが貯まる。
なんと言ってもこの理由が一番大きいのではないかと思います。
支払いを毎月1回に集約できる。
クレジットカードは後払いなので、出費の調整ができます。
毎月の請求金額を「見える化」できる
カード利用明細で、何に使ったのがはっきりとわかります。
もし、不正利用を見つけたら、速やかにクレジット会社に連絡しましょう。
損害が補償されるのは、届出日の60日前からです。早い方がいいに越したことはありません。
スマホにカードのアプリを入れて、カード利用状況を随時確認することをおススメします。
クレジットカーを3Dセキュアに登録しよう!
さて、いよいよクレジットカードの3Dセキュア登録を確認していきましょう。
登録方法はカード会社によって異なりますが、一般的には会員ページ上で行うことが多いようです。
<楽天カードの場合>
楽天カードの場合は、「楽天 セキュア」で検索し、〔本人認証サービス〕サイトを開きます。
画面を下にスクロールすると〔本人認証サービスを登録する〕が表示されます。ここをクリックして登録を進めていきます。
<セゾンカードの場合>
セゾンカードは、Netアンサーに登録していると、自動的に3Dセキュアは登録されています。Netアンサーに登録していない人は、新規登録から手続きをします。動画も用意されているので、一度閲覧してみるとよいでしょう。
<三井住友カードの場合>
三井住友カードは、Vpassに登録するのがわかりやすいようです。専用の「One Time Pass」アプリをスマホに入れて利用しましょう。
<イオンカードの場合>
イオンカードも手続きにはログインが必要です。イオンスクエアメンバーになっていない人は、新規登録していきましょう。イオンカードも「ワンタイム」アプリを使用します。
<ワンタイムアプリ設定の手順>
さまざまなパターンがあるかと思いますが、私がdカードやビューカードで経験した方法をご紹介します。
1. 会員サイトもしくは専用アプリにログインします。
2. 〔3Dセキュアの申し込み〕を選択し、メールアドレスと利用開始パスワードを入力します。
3. 次のようなメールが登録したメールアドレスに届きます。
4. メール内の1.のリンクからアプリをインストールします。
5. メール内の2.のリンクから利用開始パスワードを入力すると、初期設定が完了します。
6. 初期設定が完了すると、いつでも利用できる状態になります。
7. 利用するカードを選択し、表示されたワンタイムパスワードの〔COPY〕をタップします。
8. 〔OK〕をタップします。
9. パスワードを求められた決済ページに戻り、入力欄をタップして〔ペーストまたは貼り付け〕をタップします。
よくわからないことが出てくるかと思いますが、その時はお近くの教室、先生に聞いてみてくださいね。
セキュリティの設定をしっかり行って、安心してネットショッピングをお楽しみください!
この内容は、Youtubeでもご紹介していますので、ぜひ、こちらもご覧ください!
デジタルライフ・コンシェルジュ 柴田 和枝
パソルーム戸塚・弥生台教室(神奈川)
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