Windows Updateの心構え
- 横沢聡一
- 2018年6月28日
- 読了時間: 4分
こんにちは デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一です。
今回はWindows Updateに関して。
最近はスマホ・タブレットでもアプリの更新が原因で動きがおかしいなんてことは珍しくありません。
本来は不具合がなくなり、新しい機能が追加されるありがたいもののはずですが、正しい知識がないとかえって悪影響を及ぼすことがあります。
そもそも、Windows Updateとは・・・ IT用語辞典(e-Words)によれば以下の通りです。
「Windows Updateとは、Windowsの機能の一つで、開発元のマイクロソフト(Microsoft)社からインターネットを通じて自動的に修正・更新プログラムを入手し、自らに組み込んで修正を適用するシステムのこと。手動で実行することもできる。」
こんな画面が表示されたら、Windows Updateが動いている証拠です。

そんなこと知っているという方も、もうちょっと我慢してお付き合いください。
最近、私の教室でも多いのですが、これが原因でかえってPCの調子がおかしくなるケース。起動しなくなることもありました。
「え、本来は調子をよくするのがWindows Updateなんじゃない?」という疑問もわくかと思いますが、それには理由があります。
教室の事例で、一番多かったのが、時間がかかりすぎたのでコンセントを抜いてしまったというもの。「あちゃー!」と思った方、それは正しいです。

HDD(ハードディスクドライブ)に壊れてくれと言っているようなものですね。
詳細はこのHPが分かりやすかったです⇒
HDDは以下のような構造になっています。この中に、ドキュメント、ピクチャなどが入っているイメージです。

HDDの例えでよく聞くのが、「ジャンボジェット機が地上数ミリを飛んでいるぐらいの精密さ」で制御されていること。(確認した中には地上高0.6mmから5mmぐらいの幅がありました。
これは主に、計算の元にしたHDDの製造年月によって技術レベルが違うものと推定されます。いずれにしても、相当な精密な機械なわけです。
(富士通さんの技術資料より拝借しました)
電源が入ってさえいれば、読み取るヘッドとディスクがいきなりぶつかることはありません(ヘッドを退避させる仕組みを持っているからです)。
コンセントを抜いてしまえば、制御不能になって接触して壊れてしまうのは容易に想像がつきますよね。
とにかく、いきなりコンセントを抜くのは厳禁です。”にっちもさっちも”いかない場合は、せめて強制終了(電源ボタンの長押し)にしておきましょう。
かつて、強制終了は教室でも必ず教えていたのですが、PCが安定して、そのあたりがおざなりになっていたかもしれません。<(_ _)>
そして、もう一つ重要なのが、かかる時間が大体どれくらいだかが、わかってるか否か。
通常のWindows Updateは長くてもせいぜい10~30分程度でしょうか。
しかし、トラブルの原因になりやすいのは、そういった細かい修正ではなく、大きな修正が入った時です。
Windows10は、最後のWindowsといわれ、年2回大きな改良で、常に最新の時代なりに進化したWindowsの状態を保つことができます。
10になってからの大きなアップデートは以下の通り。 (実際には、このアップデートの間に、細かい修正もあります)

ご自宅で、自分のPCのバージョンが何になっているか確認してみてください。
スタート⇨「設定」⇨「システム」⇨「バージョン情報」で以下の画面が表示され、確認できます。 最新は1803です(2018年6月現在)

その時のパソコンの状態にもよりますが、各々のバージョンにするにはおおむね2時間ぐらいはかかります。
しかし、それはそれ以前の更新がしっかり行われている場合。経験則ですが2世代ぐらい前の状態からでは、10時間ぐらいかかることは珍しくありません。
「その位かかると思ってアップデートをする人」と、「せいぜい2時間程度と思ってアップデートする人」の差が、コンセントを抜いてしまうかどうかの分かれ目のように感じます。
Windows Updateに対する今回の現実的な教訓です。
1.コンセント抜きは厳禁。せめて(長押しで)強制終了を!
2.Windows10の大きな修正は年2回 春と秋にあることを知るべし。
3.大きな修正のある場合は、「10時間以上かかることもある」ことを知るべし。
これだけを知っているだけで、トラブルに合う可能性は、少なくなります。
みなさまの快適なPCライフにすこしでもお役に立てれば幸いです!

デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一 ホームコンじゅく鎌倉教室(神奈川) Facebook :https://www.facebook.com/kamakuranikoniko/ ブログ :http://blog.goo.ne.jp/kamakuranikoniko 教室紹介 :http://kamakuranikoniko.life.coocan.jp/





















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