新しいドコモの料金プランについて調べてみました
こんにちは デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一です。
今回は6月1日から提供される<新しいドコモの料金プラン>について調べてみました。
私自身、さんざんキャリアの複雑怪奇なプランに悩まされた結果、生徒の皆さんには格安SIM運用のスマホをおススメしています。
いろんな立場の人がいますので、私の教室においでいただいている標準的な生徒さんにとって
・本当に安いのか?
・格安SIM運用(OCNモバイルONE)と比較してどうなのか
ということにしぼって比較してみました。
VS
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まず、格安SIMの実態ですが、教室でのご紹介の場合、本体はだいたい3.5万~6万(設定込) 月々、2,000円~4,000円程度。つまり、通話料金は多くても0~2,000円ぐらいということになっています。(平均すれば3,000円/月程度ということが言えます)。
教室として想定している条件は、
① 家にWi-Fiが使える環境があり
② 1か月あたり3GBもあれば十分
③ 通話はあまり使わない方が多い(たまに大好きな方もいらっしゃいますが・・・)
そういった方にとって、現行プランより2~4割安くなると説明されている新料金プランは本当にお得なのでしょうか?
まずは2019年6月1日からのドコモ新料金プランのおさらいです。
新料金プランの基本的な考え方は、
① インターネット料金(spモード料金)がなくなり、音声定額はオプションとして選ぶかたち
② 家族でパケットをシェアする仕組みがなくなる ベースのギガホかギガライトだけを選ぶことになります。
③ ただし、ファミリー割引は2回線で500円、3回線以上だと1000円を回線ごとに毎月割り引く「みんなドコモ割」が適用されます。(税別)
④ 「端末の購入を条件とする通信料金の割引禁止」。 これは現在3キャリアが提供している端末購入補助「月々サポート」「毎月割」「月月割」を指します。購入補助は24カ月にわたって適用され、額は端末によって異なります。この24回分の割引額を端末代金から引いた額を「実質負担額」と呼びますが、法改正によってこの仕組みが消滅します。
⑤ 「通信契約の一定期間の継続利用を条件とした、端末代金の割引禁止」 これはドコモの「端末購入サポート」が該当します。端末購入サポートでは、端末代金から一定額を割り引く代わりに、12カ月以内に機種変更や解約などをすると、解除料が発生する仕組みです。(→わかりづらい典型ですね)
⑥ 端末の割引自体は禁止していないこと 分離プランによって端末代金の割引ができなくなり、高額な端末は売れなくなるのでは……といわれていますが、通信サービスの利用継続を条件にしなければ、端末代を割り引くこと自体は問題ないとのことです。
HP上でも、新しい料金プランでの料金シミュレーションできます。現状では、かつてないほどわかりやすいと感じました。
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(上位プランである)ギガホは6,980円で30GBなので、教室の生徒さんにとっては完全なオーバースペック。
料金も高いので、基本的にはギガライトが今回の比較の対象になります。
Dポイントを日常的に活用している方は、(実績として)ほとんどいらっしゃらないのでここでは考慮致しません。
<1.まずは、標準的な契約同士で比較してみました>
ここからわかること・・・
電話料金は、かつては、かけ放題がキャリアのメリットでしたが、5分通話無料オプションは同じような仕組みですが、OCNモバイルONEでは10分間通話無料ですので、むしろ劣る印象。
かけ放題オプションは、+1,700円になりましたので、条件が微妙に違いますが、かつてのように、電話をたくさん使いたいから、キャリア有利ともいえない印象です。
<2.最低限の契約で比較してみました>
生徒さんのなかで、悩ましいのは、ほぼ電話としてだけ使いたい(スマホとして使う意味は少ないのですが)という方がいらっしゃることです。これも比較してみました。
ここからわかること・・・
最低限の契約でも1500円ぐらいの差があります。
本体に関して・・・通信料金および継続使用を前提にした割引はできませんので、スマホ本体は今までのようにお安く手に入れることが難しくなります。
教室の実績でいうと、キャリアで購入する端末の定価は高いものが多いです(こだわりがなければ、不自由なしに使えるものとして2もしくは3番目に高いものを選ぶ傾向があると考えています)。
機種代は、おおむね7万円ぐらいで、教室の実績としては、(一番割高な)一括で購入する傾向が多いです。
<結論1>
前提:シニア世代が新規にスマホにする場合
【本体に関しては格安SIM運用にすると2~3万円程度安くすることができ、月々の通信料は1,500円~2,500円程度安くなるということが言える】
では、いったいどういう方が、お得になるのでしょうか?
大きく違うのが家族割でしょうか。2回線の場合、540円(3回線以上最大1,080円まで)の割引があります。お子さんたちと同居している場合、すでに2回線がドコモ回線ということがあると思います。
その場合の計算が以下のようになります。
これくらいの差だったら、許容できる人も多そうです。
<結論2>
すでに2回線以上がドコモ回線だったら、最大1,080円安くなるので、相当ライトな使い方であれば、差が500円以内に収まる。回線の余裕度、アフターケアの充実度に重みを置けば、“キャリアの選択もあり”かもしれません。
最近生徒さんの中で、次の「5G」が気になっている方が増えてきている印象があります。いま、快適でない方が我慢して迄、5Gを待つ必要があるかも調べてみました。
5Gに関してご存じない方はこちらをご参考ください。わかりやすく書いてあります。
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大切なところを抜粋すると
① プレサービスが2019年の9月のラグビーのワールドカップで提供の見込み。
② 東京オリンピックの前の2020年の春に商用開始
しかしこの時点では、日本全国をカバーしていません。
総務省の方針としてはこのような資料が提示されています。
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これによれば、全国各地の多くのユーザーが5Gを使えるようになるのは、2025年ごろになるもようです。
1台のスマホを使う期間は、おおむね3年ぐらい。新しものが大好きな方は、もちろん5G対応を考慮してもよいと思いますが、現在の機械の快適さに満足していない方が、買い替えを考えている場合は、まだ5Gのことは気にする必要はないのではないでしょうか。
<結論3>
5G対応は、すくなくとも、あと、2,3年様子見でよい。
<まとめ>
今回のドコモの新料金は、おそらく5G時代を見据えての料金体系と想定できますが、現時点で5Gのことを考慮する必要はあまりありません。
(もちろん、今後話題に上ることが多くなるとは思いますが)
新料金は安くなる旨を宣伝していますが、シニア層にとっては、これでも格安SIM運用に比べると、月々1,500円から2,500円ぐらいの差があります。
(シニア層が選ぶ、機種代金を考えれば、実質それ以上といえなくもありません)
格安SIM目線で見れば、契約の形態がシンプルになり、比較しやすくなったと言えます。
一方、安いつもりで契約したら実はそうでないということも現状では少なそうですし、
お得意様ほど安くなる仕組みが用意されているのも好感が持てます。
【その差(月々1,500円から2,500円ぐらい)を、キャリアとの契約の安心料として容認できるかが、分かれ目】 というのが、今回の結論です。
ただし、かつて「Y!mobile」が世の中に出てきた時、当初はシンプルでわかりやすかった契約が、いつの間にか複雑になってきた歴史を思うと、今後も継続的に調査する必要はありそうですね。
みなさまの快適なスマホライフに少しでもお役に立てれば幸いです!
デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一 ホームコンじゅく鎌倉教室(神奈川) Facebook :https://www.facebook.com/kamakuranikoniko/ ブログ :http://blog.goo.ne.jp/kamakuranikoniko 教室紹介 :http://kamakuranikoniko.life.coocan.jp/
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