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  • 増田由紀

忘れにくくて強力なパスワードの作り方

こんにちは。デジタルライフ・コンシェルジュ、スマートフォン活用アドバイザーの増田由紀です。

アカウントとは

パスワードはスマートフォンやSNSを使うようになって、ますます増えていくばかりです。 覚えられないからと言って、簡単なのにしてしまいたい気持ちもわかります。 <IDとパスワード>が一対となったものを「アカウント」と言います。 IDはメールアドレスという場合が多いです。 ですから <メールアドレスとパスワード>が一対になったものを「アカウント」と言うこともできます。 <キャッシュカードと暗証番号>のように、2つ揃っていないと現金を引き出せない。 それと同じで <IDとパスワード>が揃っていないと、各種サービスを使うことができない。 そんなイメージです。

パスワードが単純だとすぐに解読されます

IDとしてメールアドレスが使われていることが多いので、メールアドレスに関しては秘密にしておくというわけにもいきません。 名刺に印刷している人もいるでしょうし、友だちに公開している人も多いでしょう。

パスワードは本人だけが知っている情報ということになります。

そのパスワード、入力が面倒だから、覚えられないから、という理由で簡単にしてしまいたくなります。 また使いまわしもしてしまいたくなります。 だって1つ1つ、「このパスワードは何だっけ?」と覚えていられないから。

ですがこのパスワード、使っている文字数で解読時間に大きな差が出ます。 4ケタの数字・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1秒以下 8ケタの数字・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1分50秒 8ケタの数字+アルファベット小文字・・・・・・・・186時間 8ケタの数字+アルファベット小文字+アルファベット大文字・・・・・・・・・1年以上 8ケタの数字+アルファベット小文字+アルファベット大文字+記号 ・・・2年以上

数字4桁なんて1秒以下で解読されてしまうんですね! ここに、アルファベットの小文字を混ぜたり、大文字を混ぜたり、記号を混ぜたりすると解読するのにどんどん時間がかかっていきます。 パスワードはできるだけ複雑な方がよい理由はここにあります。 誰かが悪意を持って解読しようとしても、時間がかかる。

そんなお話を授業でしたところ 「先生、覚えられない・・・」というお声が。 確かにそうです。 生徒さん、たくさんのアカウントをお持ちです。 それに1つ1つ別々のパスワードなんて、気持ちが滅入りそうですよね。 強力なパスワードを作る時の考え方

自分にとって忘れにくく、複雑で強力なパスワードを作るには、次のような方法が考えられると思います。

  1. 基本となる言葉を決める。その言葉は自分にとって忘れられないもの、好きなもの、ゆかりのあるもの。思い出しやすいもの。

  2. その言葉を少しひねる

  3. 使うサービスに合わせて、前後に言葉を追加する

1.基本となる言葉を決める

例えば、皆さまが大好きな曲とか、小説、映画ってないですか。

  • 例えば、結婚式の入場に使ったあの曲。

  • 大好きな歌手の、大好きなあの曲。

  • 感動して泣きながら読んだあの小説。

  • 人生で初めて見たあの映画。

また忘れられない思い出の場所とかは?

  • 初めての海外旅行で思い出深い土地

  • 初めての転勤での見知らぬ土地、でも今となってはいい思い出

  • 初めて一人暮らしをしたあの場所

  • プロポーズされた素敵なレストラン

  • 新婚旅行で初めて訪れた思い出のあの場所

自分にとってゆかりのあるものなどはないですか。

  • 彼氏がはじめてくれたプレゼント

  • 親が結婚の時に持たせてくれた宝物

  • 自分のお給料で初めて買った思い出の品

  • 子供が修学旅行で初めて買ってきてくれたお土産

人にとってはどうということもないもので、でも自分にとっては特別な何か。 そういうモノやコトがあったら、まずそれを基本の単語にします。 例えば子供が初めて修学旅行で買ってきてくれたものが、「三十三間堂のお香」だとします。仮にね。 これは自分にとっては記念すべきもので忘れない単語だけど、人にとっては別にどうでもいい単語です。

三十三間堂のお香  → sanjusangendonooko

例えばこんな感じ。これを基本となる言葉にしたとします。

2.その言葉を少しひねる

そのままだと、普通名詞です。辞書に載っているような言葉は避けた方がよいです。 辞書(世界各国の)に載っているような言葉は、パスワードの候補にもなるので、パスワードを解読する際の単語候補として解読マシーンに登録されていることがほとんどです。

三十三間堂のお香  → sanjusangendonooko  → 33gendono5

と少しひねってみます。

33gendo なら辞書には登録されていないかもしれません。 また大文字を組み合わせると強度が上がるので、

33gendono5  → 33GendoNo5 

としてもいいでしょう。 次のように数字の位置を変えてもいいかもしれません。

33GendoNo5  → 3Gendo3No5

いくつかのサービスによっては、数字が連続するパスワードがNGなことがあります。

さらに、記号を入れるとこんな感じ。

33GendoNo5  → 33GendoNo–5!

こうして、自分にとって忘れられない意味のある言葉から、基本パターンとなる言葉を作り出します。 3.使うサービスに合わせて、前後に言葉を追加する

せっかく考えたパスワードを、あちらこちらで使いまわした場合、1つでも漏れると意味がなくなってしまいます。 使うサービスに合わせて、前後に言葉を追加してみるとよいでしょう。

基本パターンとなる言葉が「ご飯とお味噌汁の定番メニュー」だとすると、 ほかのおかずを付けて「A定食」「B定食」「C定食」みたいな感じに。

例えば、Dropboxという名前のクラウドサービスを使うとしたら

33GendoNo5  → 33GendoNo5Db

例えば、TwitterというSNSサービスを使うとしたら

33GendoNo5  → T33GendoNo5W

ここで説明したものは、あくまでも「例えば」ということです。 ご自分にとって忘れられない言葉。 これならパッと頭に浮かぶという言葉。 そういう言葉をぜひ、じっくり時間をかけて見つけてみてください。 そして無理なく変化がつけられそうなパターンを考えてみてください。 自分でしっくりこないと、やっぱり忘れてしまったということになります。 「これならすーっと頭に入ってきそう」というようなパターンを作ってみてくださいね。

 

デジタルライフ・コンシェルジュ 増田 由紀 パソコムプラザ 新浦安(千葉) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- パソコムプラザHP http://www.pasocom.net/ 増田由紀ブログ http://www.masudayuki.com/ Facebook https://www.facebook.com/pasocomplaza          Instagram https://www.instagram.com/yukinojo7          Twitter  https://twitter.com/yukinojo7

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