- 吉田智司
Windows10 月に1度は「復元ポイント」
こんにちは、デジタルライフ・コンシェルジュの吉田智司です。

パソコンが起動しなくなった時のためにバックアップをしておくと、元の状態に戻せるのは以前の記事でもご紹介しました。
しかし、本格的なバックアップは結構手間がかかって面倒です。
そこでもう少しお手軽にシステムのバックアップを作る方法があります。
それが「復元ポイント」の作成です。
「復元ポイント」とは
Windows の動作に必要なシステムファイルとインストールしたアプリをバックアップし、必要に応じてその時点に復元できます。
アップデートなどで動作が不安定になったときや、悪意のあるプログラムをインストールしたしまったとき、それ以前の復元ポイント時点に戻すことで復元することができます。
復元ポイントは Windows Update の前に自動で作成されます(設定がオフだとされません)が、手動でも作成できます。簡単な操作で復元ポイントを作ることができるので、問題が起こる前に復元ポイントを作成しておく必要があるため、定期的な作成をおすすめします。
復元ポイントの作成
タスク バータスク バーの検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力し、結果の一覧から [復元ポイントの作成] を選びます。

「システムのプロパティ」の [システムの保護] タブで、「作成」をクリックします。
(「作成」が押せないとき、「構成」をクリック→「システムの保護を有効にする」→「最大使用量」は1%ぐらい(10GB以下の場合は増やす)→「OK」)

復元ポイントの説明を入力し「作成」をクリックします。

「復元ポイントは正常に作成されました。」が表示されたら「閉じる」をクリック。
システムのプロパティも「OK」をクリックして閉じれば完了です。

これなら簡単にできるので月に1度ぐらいに復元ポイントの作成をお勧めします。
復元方法
動作が不安定になったときや悪意のあるプログラムをインストールしたしまったときは、それ以前の復元ポイントに戻しましょう。
作成の時と同時に、タスク バータスク バーの検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力し、結果の一覧から [復元ポイントの作成] を選びます。
「システムのプロパティ」の [システムの保護] タブで、「システムの復元」をクリックします。

「システムの復元」の画面が表示されます。
説明文にもありますが、データーは影響ありませんが復元ポイント以降にインストールしたアプリは削除されます。
「次へ」をクリックします。

戻したい日時をクリックして選択し「次へ」をクリックします。

確認画面が表示されたら「完了」をクリックします。

確認画面が表示されます。「はい」をクリックすると再起動してシステムの復元が実行されます。

起動しない場合の復元方法
電源は入るがパソコンが起動しなくなってしまった場合、バックアップから戻すのが一番確実な方法ですが、復元ポイントでシステムの修復ができる可能性もあります。
「自動修復」メニューを表示させる。
最近のパソコンは起動しないパソコンでの「自動修復」メニューを表示される方法がありません。「2回起動に失敗すると自動修復メニューが表示」されますのでこれを利用します。
電源を入れて黒く画面にWindows10のロゴマークが表示されているときに、電源ボタンを長押しして強制切断します(これを2回繰り返す)。
次に起動するときに「自動修復」メニューが表示されます。
「詳細オプション」をクリックします。

オプションの選択にて「トラブルシューティング」をクリックします。

トラブルシューティングにて「詳細オプション」をクリックします。

詳細オプションにて「システムの復元」をクリックします。

「システムの復元」の画面が表示されます。
以降は先の操作と同じ操作をし、再起動に成功すれば復元完了です。
(うまくいかない場合は、いくつかの復元ポイントでも試せますが、バックアップから復元しなければダメな場合もあります。また、ハードウェアの故障の場合もあります)。
「これならバックアップより簡単だからバックアップはしなくていいや!」とはなりません。
・データファイルはバックアップされない
・起動しなくなったら復元できない
ですのでデーターバックアップ・システムバックアップも必ず実施してくださいね。

デジタルライフ・コンシェルジュ 吉田智司 パソコン塾三郷教室(埼玉) HP:http://www.misatokyousitu.com/