「エコーチェンバー」と「フィルターバブル」に気を付けて
- パソプラ編集部
- 2021年8月20日
- 読了時間: 2分
こんにちは、パソプラ編集部です。
「エコーチェンバー」と「フィルターバブル」という言葉をご存知ですか。

「エコーチェンバー」の本来の意味は残響室。壁面などの音の吸収を抑え、発した音の長い残響が生じるように設計された音響実験室。
この意味で近年インターネットの問題とされているのが「エコーチェンバー現象」です。
SNSなど閉じた環境の中で意見が偏って行くことです。
極端な例としてメキシコのフェイク殺人事件があります。
この事件の一番恐ろしいのは「不安と正義感が強い行動を起こす」点です。
SNS等で思っていることを発したり検索すると同じ意見が返ってくる
更に同調する意見ばかりが増幅され異なる意見がかき消されてしまう
これがエコーチェンバー現象です。
なぜ同じ意見ばかり集まりやすくなるかと言うと、その背景にあるのが「フィルターバブル」です。
インターネットで一度検索すると同じようなものが関連として表示される
SNSで『いいね』や『フォロー』すると似たものをおすすめされる
AIによる快適なネット環境づくりのための機能(パーソナライズ)がフィルターバブルです。

このフィルターバブルで作られた環境下で何か意見を発したり検索したりすると、当然肯定的・同調的なものばかりが表示され「自分が正しい」「自分が常識」となってしまいます。

●物事を一歩引いてみる
「この人(事)は間違っている。SNS・コメントで叩いてやれ!(正義感)」
そもそもその情報源は正しいですか?誰かが流したフェイクや偏向報道の可能性は無いでしょうか?
仮に情報が正しかったとして、あなたが短絡的に行動する必要がありますか?
ちょっと考える時間をつくってみます。
●常にアンテナを張る
テレビ(各局)・新聞(各紙)・雑誌・ラジオ・インターネットなど情報源を偏らせないことも大切だと思います。
SNSなどの投稿の場合、感情に訴えかけるものよりも、データソースを提示して論理的に伝える人をフォロー。また投稿に対してのコメントにも目を通すことをお勧めします。
「多様性」という言葉があります。
これは「何でも受け入れる」と言うのは間違いで「自分とは違うけど、そういう意見もあるよね」というのが本来の意味だそうです。
インターネットはマスメディアからの一方的な情報の押し付けから解放してくれました。
しかし、情報が偏りがちになることも否めません。
理解したうえでこれからも上手に使っていきましょう。

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