- 吉田智司
Androidにセキュリティソフトは必要か?
こんにちは、デジタルライフ・コンシェルジュの吉田智司です。
昔からパソコンを使っている方ほど「ウィルス対策ソフトは何を使っているの?」と言う方は多いようです。
確かにWindows98~XPの頃はインターネットの普及とシステムの脆弱性が原因で、多くのコンピューターウィルスの感染事例が報告されていました。
その経験から「スマホにもセキュリティソフト」という感覚のようです。
現在、AndroidスマホのPlayストアで「ウイルス」で検索したら29のセキュリティ(アンチウィルス)アプリが見つかりました。
「無料だし、入れといた方が安全かなぁ」
一番人気のウイルス対策アプリのレビューです。
高評価でも「守られている感があるような気がする」
低評価に至っては「アプリが停止と再起動を繰り返し~」
もはや迷惑ソフトになってしまっています。
Googleの公式見解を探したのですが見つかりませんでした。
過去にはこんな記事もありました。
ここからは個人的な見解ですが「スマートフォンにウイルス対策アプリは不要」と考えています。
これにはいくつか理由があります。
●スマホはシステムプログラムに触れない
パソコンの場合「Cドライブ」→「Windowsフォルダ」と開いていくと簡単にシステムファイルにアクセスできてしまいます。
(本当は「管理者」で使わずに「標準ユーザー」で使った方が安全)
スマホの場合は root(ルート)と呼ばれる「システムを管理する最高権限」をユーザーに与えていません。そのためシステムファイルを簡単にはさわれない構造になっています。
●砂場?(サンドボックス)
インストールされたアプリはサンドボックスという環境で動きます。
サンドボックスとは、子どもの遊び場「砂場」の意味です。特定の範囲に隔離された状態でプログラムが実行されるため、砂場の外に攻撃が及ぶのを防いでくれます。
●Google Play プロテクト
もっと言えば「Google Play プロテクト」というウィルス対策ソフトが標準で搭載されています。
「設定」→「セキュリティ」→「Google Play プロテクト」
●それでも使い方に注意は必要!
そんなわけで個人的にはウィルス対策アプリは入れてませんが、手放しで安全と言うわけではありません。
スマホの使い方にいくつかの注意は必要だと思っています。
「アプリはPlayストアからのみ入れる」 Playストアは標準でアプリを検索したりインストールしたりするアイコンですが、同時にセキュリティチェックをしてくれます(そもそもここの一覧に表示される前段階で審査があります)。 Androidアプリの場合、Webページやメールのリンクに「ここをタップすればアプリが入れられます(あるいはQRコード)」ということができるので注意しましょう。
「アプリを入れるときの許可に気を付ける」 コミュニティアプリでもないのに「連絡先へのアクセスを許可しますか?」や「カメラへのアクセスを求めています」は住所録の漏えいや盗撮の可能性がわずかながら発生します。そんな時は「許可しない」をタップ。ただし、本当に必要なアプリは許可しないとアプリがちゃんと動きません。
ブラウザは「Chrome」か「Firefox」がおすすめ インターネットを見るブラウザアプリは危険なページを瞬時にシャットアウトしてくれるものを使いましょう。特に「Chrome」の場合は設定でライトモード(データセーバ)をオンにしておくと読み込みが軽くなりパケットも節約できます。 同様な理由でメールアプリも「Gmail」がお勧めです。
古いスマホは使わない 2017年8月にリリースされたAndroid8.0バージョン。セキュリティも大幅に改善されました。少し前のスマホでもアップデートすることで対応できるものもありますが、Androidスマホはここ数年で性能も大幅に底上げされ、それほど高い機種じゃなくてもサクサク快適に使えるようになりました。古いスマホを使っている方は買い替えをお勧めします。
ここに書いてあるいくつかのことはウイルス対策アプリを入れても使い方に気を付けないとトラブルが起きてしまいます。
最後に
「iPhoneはどうなの?」
スマホのハード(本体)からソフトまで設計してるApple社のスマホですから、更に安全なのは言うまでもありません。
あまり心配し過ぎないようにスマホを楽しく使ってくださいね。
スマホやアプリの使い方で不安があるようでしたらお近くの「パソコープ」のお教室へ
デジタルライフ・コンシェルジュ 吉田智司 パソコン塾三郷教室(埼玉) HP:https://www.misatokyousitu.com/