Macが安くなる!?Apple製CPUを搭載したMac
- 橋田紀孝
- 2020年11月5日
- 読了時間: 3分
デジタルライフコンシェルジュの橋田です。
11月10日午前10時(日本時間では11日午前3時)にAppleがスペシャルイベントを開催するとのことです。

今回発表されるのでは?と言われているのは「Appleシリコン」というApple社製のCPUを搭載したMacと噂されています。
これまでAppleのパソコン「Mac」には多くのWindows PCと同様Intel社のCPU「Core」シリーズが搭載されてきました。
今年6月の開発者向け会議でAppleは今後2年間で自社製のCPU「Appleシリコン」に移行させるという発表を行いました。
ところで、Apple社といえばスマートフォンの「iPhone」やタブレットPCの「iPad」ですが、これらのCPUはすでにApple社製のCPU「Aシリーズ」でした。
スマホ向けのCPUというとパソコンには劣るんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、今年発売された「iPad Pro」に搭載の「A12Z Bionic」はほとんどのパソコンよりも高性能とApple社は公表し、「iPad Air」に搭載されている「A14 Bionic」というCPUは一説によればIntel社のCoreシリーズの最高峰「Core i9」にも匹敵するのでは、とも言われています(こちらは公式に認められた説ではありません)。

新しいMacには今後この「A14 Bionic」をベースとした「Appleシリコン」が搭載されると見られています。
CPU(中央演算処理装置)はコンピュータの要とも言われるものですが、これだけで性能が決まるわけではありません。車と同様いろいろな部品の組み合わせでのトータルのバランスで力が発揮できます。
「Aシリーズ」はCPUとGPU(画像処理の部品)、さらに最近では AI(機械学習)専用のパーツ(ニューラルエンジン)をセットにしており、これらをやはり自社製のOS(基本ソフト)と組み合わせてiPhoneやiPadといった製品を作ってきました。
他社のスマートフォンやタブレットが各社のパーツとGoogleのOS(Android)を組み合わせて作っているのとは対照的です。
MacはOSと製品自体はApple社製ですが、CPUとGPUは「Intel」や「AMD」といった他社の技術を用いていました。今回「Appleシリコン」を搭載することで全てがApple社製となります。すべてを自社製にすることでこれまで以上のパフォーマンスを発揮できる可能性があります。また、モバイルで鍛え上げられた「省電力」性能も期待できます。
そして、自社製に切り替えるということはライセンス料を払う必要がなくなり、現行の製品よりも安くなることが期待されます。
また、基本的にベースが同じCPUをMac、iPhone、iPadで「使い回す」ことでコストパフォーマンスがさらに上がることも予想されます(Appleの利益にばかりならないといいですが・・・)。
ということでいいことだらけに聞こえますが、問題もあります。
CPUが変わるというのは大変革であり、これまで使えていたアプリや機器が使えなくなる可能性があります。ただ、AppleはこれまでもMacのCPUを変更することを2度経験しています。その度にそこそこうまくやってきたので今回もそれほど心配する必要はないかもしれません。
また、Windowsと同じCPUを搭載することで実現できていた「MacでWindowsも動かす」ことも諦めなくてはならないかもしれません。こちらは致し方無いといったところでしょうか。。。
これまでもMacを使ってきた人やWindowsも引き続き使いたい方は今後も併売される予定のIntel製CPUを搭載したMacを購入される方が良いでしょう。
初めてMacを買う人や、ネットやApple社製のアプリで事足りる人は高性能で安くなる可能性のある「Appleシリコン」搭載のMacを購入するのもいいのではないでしょうか。
11日のイベントで「Appleシリコン」搭載のMacの発表があるというのは今のところ噂ですが、今年中に発表される予定ですのでかなり確実性が高そうです。
まずは11日にどんな製品が発表されるのか待ちたいと思います。

デジタルライフ・コンシェルジュ 橋田紀孝
デジタル&コミュニティサロン エムネット(栃木)
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