top of page
  • 横沢聡一

「らくらくホン」は本当に「楽チン」なのか?

こんにちは デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一です。


スマホの基本性能が上がり、Gmailも一般的になりSIMフリーのスマホで問題になることも少なくなってきましたが、いわゆる「らくらくホン」がよいとリクエストする方も一定数いらっしゃいます。


私の立場としては、「らくらくホン」は実はそんなに楽ではないよ! ということなのですが、どうしてもこだわるかたがいらっしゃいますので、今回はそんな方向けのSIMフリー機種をご紹介させて頂きます。


「らくらくホン」

本来はドコモの携帯電話端末製品のブランド名 。au・ソフトバンクでは「シンプルスマホ」などと言われています。

簡単な操作性を前面にだした、初心者向けのスマホを一般的にさすことがあります。

ここでは、「いわゆるらくらくホン」もしくは、単に「らくらくホン」と表記します。



まず、考えて頂きたいのは「らくらくホン」は本当に「楽チン」なのか? ということ。

教室としてはどちらかというと否定的立場です。


いままで、いろいろな、「らくらくホン」を見てきましたが

①制限が大きく、②液晶のタッチが鈍重 にしてあり、メール、電話以外を使おうとすると、急に使い勝手が悪くなる印象です。(それでも、毎年改善されてくるので、新しいものほど使い勝手はよくなってきたとは感じてますが・・・)


もちろん、メールと電話のみに限定すれば、問題ないのですが、それは使う側からすると、いままで2000円程度/月 だったガラケーが、単純に2倍、3倍程度の料金に変わるだけ。


スマホである意味はあるのかと毎回対応するたびに感じていました。



そこでこの機種。シャープの「AQUOS sense4」のSIMフリー版です。11月27日に発売されました。

前モデルも含めシニアにとってとても使いやすいのです。


さあ、どこがいいのでしょうか! (あくまでスマホに慣れていないシニアにとって使いやすいかという観点。また、教室では通常OCNモバイルONEとの組み合わせを想定しています)


<実機を触る前の印象>

  1. 5.8インチサイズの液晶はいまどきどうなのか?(6インチ、6.3インチぐらいがAndroidでは多いです)

  2. 4570mAhの充電池はIGZOを使っているとは言え十分といえるのか?(今どきは5000mAhが大容量では?)

  3. 「AQUOS かんたんホーム」は実際に使いやすいのか?



<実機を触った後の印象>

一言で言うと「AQUOS かんたんホーム」の作りが、想像以上に良い。

いわゆる「らくらくホン」のような使い方ができ、通常のスマートフォンが難し方でもお薦めできると感じます。



中華民国(台湾)鴻海精密工業傘下になったといえ、(おそらく)日本人によって企画されたスマホ。日本人向きのツボを得ています。何度かの改良を経て、電話、メール(Gメール)、LINE、SNS、ニュースアプリぐらいのライトな使い方で不満は感じられない、むしろ非常に使いやすく感じます。



<よかった1!>「AQUOS かんたんホーム」の秀逸さがGood! 


基本的には、いわゆるランチャーソフトなのでしょうが、メーカー純正なので相性バッチリ安定度が違います。

無調整で、文字は大きく見やすく、電話の登録も簡単。それでいて、よく使うソフトを自分なりに配置するのも簡単です。5.8インチというサイズは必要にして十分でした。



<よかった2!>かんたんモード シニアにとって本当に使いやすいのがGood!


単純に文字が大きいだけならどんなスマホでも調整が可能ですね。

しかし実際に変更してみると特定のアプリで文字がかけたり行間が狭くなりすぎたりして、表示が破綻することがよくあります。

「かんたんモード」はそのあたり、非常にうまく調整されていると感じます。見やすく、快適。

横スクロールではなく縦スクロールになるのですが、初めての方には、なるほど使いやすい。


<よかった3!>「楽ともリンク」でプレフィックス番号の指定できるのがGood!


簡単モードの機能の一部ですが、ありそうでなかったスグレモノなので別枠でご紹介します。

格安SIMでは電話料金を安くする方法として、かつてのマイラインのようなプレフィックス番号をつけて安くする方法がとられています。(例えばOCNでんわ、楽天電話etc)


通常、教室の設定では「OCNでんわ」アプリを設定して「このアイコンから電話しないとお安くなりませんよ」と強くお話しするのですが、何度も何度もお話ししないと、アプリからの電話をするようにならないのが悲しい現実です。


「楽ともリンク」を使えば、アプリを意識せずに電話してもプレフィックス番号を付加して電話してくれるので間違って電話代が想定以上にお高くなることがありません。


使う側からすれば、できて当たり前な機能なのですが、その当たり前が多くの端末で実現できない現実を考えると、この「楽ともリンク」がとてもありがたいのです。


SIMフリー版だと、3人までHOME画面にショートカットアイコンが登録できます。


これに上位3人までがかけ放題になる「トップ3かけ放題」のオプションと組み合わせることで「このアイコンから発信すればいくら電話をしても料金が上がらない」という説明ができますね。


これからスマホにしようとお考えの方にとってまだまだ電話は大切。とてもありがたい機能です。

OCNモバイルONEのセット購入だと、最初からOCN電話のプレフィックスが設定されていました。



<よかった4!>そのほかきめ細かいシニア向けの設定が充実しているのがGood!


① IGZO液晶で電池の持ちがよい(スペック上は突出した大容量の電池ではないのですが・・・)

 さすがシャープの誇る「IGZO」です。1日1時間ぐらいの使い方の場合は、1週間ぐらい持つという触れ込み。恐るべしです。携帯からスマホに変更した方にとっては、いままでと同じような感覚で扱えるのではないでしょうか。



② 自動画面点灯・・・地味ですがよく考えられています


いろいろ考えている間に画面が消えてしまう。シニア世代では非常にありがたい機能です。



③ 防水&防塵性能


SIMフリーで防水、防塵に対応しているのは非常に嬉しいですね。安心感が違います。



「長押しの反応時間を調整」してあるのも地味ですが嬉しいです。


シニアは長押し無意識にすることが多いですのでとてもいい機能。日本メーカーならではです。



⑤ うっかり落としても安心



⑥ 今どきの機能は過不足なく

  • 三眼カメラ(広角域、標準域、望遠域)で背景のボカシもできる

  • 指紋認証、顔認証

  • 「おサイフケータイ」

に対応しています。



⑦ OCNではセット割引がお得(いつもあるわけではありませんが)


MNPだとさらにお安くなるのは嬉しいです。


<まとめ>


手ごろな大きさ 手ごろな価格 (実際に役立ちそうな)使いやすい機能がうまくバランスされています。

初めてのスマホ、ご高齢で今までのスマホが辛くなってきた方に薦められる機種だと思います。(実際私の教室では89歳の方に使って頂いております)


それでいて、必要十分以上の性能。いざとなれば、「素に近いAndroid」としても使えます。


前のモデルsense3では、少々頼りない基本性能を指摘されていましたが、このサクサク感なら若い人でも、こだわりが強くなければ十分以上に快適でしょう。


1GBのプランに電話を「上位3人使い放題」を組み合わせても月々2000円程度なので、携帯からスマホへの切り替えにはうってつけではないでしょうか。


300万台出荷された前のモデルに続き、後継の本機種はいいところはそのままで前モデルの弱点をつぶした製品。今回も相当ヒットしそうです。


みなさまの快適なスマホライフにすこしでもお役に立てれば幸いです!


 

デジタルライフ・コンシェルジュ 横沢 聡一

ホームコンじゅく鎌倉教室(神奈川)

最新記事
アーカイブ
タグ検索
bottom of page