- 吉田智司
ゲームをしない人にもゲーミングPCのすすめ
こんにちは、デジタルライフコンシェルジュの吉田です。
ワード・エクセルなど会社の事務作業やYoutubeやネットを見たりするだけでしたら、これまで紹介したパソコンで十分です。
しかし趣味でパソコンを使いたい場合、これから購入されるのでしたら「ゲーミングPC」と呼ばれるものをお勧めします。

「いやいや、ゲームしないから。」
ゲームをしない人にもこれからは必要だと思う理由をいくつか説明します。
ゲーミングPCとは、通常のWindowsパソコンに高性能CPUと大容量メモリ
そして何より違うのが専用のグラフィックボードが搭載されている点です。
本格的なゲーム専用に特化したゲーミングパソコンでしたらデスクトップ型一択です。
これにゲーミングモニター
ですが、これからご紹介するいろいろな用途で使用するならノートパソコンでも選択肢はたくさんあります。
そもそも一番の違いである「グラフィックボード」とは何でしょうか?
基本的に映像処理(GPU)はCPUに内蔵されていましたが、3Dグラフィックなど高速な演算をしてリアルタイムに映像出力するため、それに特化したパソコンに追加するパーツ(ビデオカード)として存在していました。
近年ではCGなど、より高精細・高画質(4Kなど)が要求され、より高い処理能力のGPUを搭載されたものをゲーミングPCと呼ばれるようになりました。

さて、本題の「ゲーミングPCを何に使うか」です。
●動画編集

YouTubeに動画を投稿したりするのにいろいろな動画編集ソフトがあります。
最近はスマホアプリでもテンプレートに動画を当てはめるだけで素敵な動画が簡単に作れたりしますが、テロップを入れたり場面によって切替えや効果エフェクト、タイミングのいい効果音などを入れるには、やっぱりパソコン編集が最適です。
編集ソフトの動作(処理の重さ)もそうですが、いろいろな編集をした後1つの動画として生成する「書き出し処理」の時間が全然違います。
最近のソフトはGPUを処理に使うソフトが増え、例えばたった5分の動画を書き出すのにビジネスノートPCでは10分前後。ゲーミングノートPCでは2分ちょっと。
ちょっと手直ししたい時に、この差は思っている以上に大きくなります。
●3Dプリンター

以前の記事にも書きましたが3Dプリンターがかなりお手頃なってきました。
3D CAD(3Dキャド)ソフトを使ってスマホケースやちょっとした小物が自宅で作れるようになりました。
自分で設計する単純な物ならそれほどパソコンの性能は要求されませんが、将来的に3Dスキャナー(立体物を読み取って3Dデータにする機械)などを使うようになると3Dデータの修正にGPUのメモリー容量が大きく関わってきます。
●VRゴーグル
3万円台で単体で遊べるVRゴーグルの「Oculus Quest2」がダントツ人気の独走状態です。
開発元のFacebookも力を入れていて、無料のバージョンアップでいろいろな新機能を追加しています。
先日のv28(バージョン28)の無料アップデートでは、Wi-Fiを使ったパソコンとの無線接続「Oculus Air Link」が搭載されました。
これは、より大容量・高画質なパソコン用VRコンテンツが無線で楽しめる様になり、これまで「パソコン用VRコンテンツはUSBケーブルをつないで遊ぶ」常識から解放されました。
さっそく無料の「Google Earth VR」を試してみたところ凄かったです!
動画を見てもらえば雰囲気がわかると思いますが、これがVRゴーグルで360°囲まれているときの没入感は体験してみたいと分かりません。
スーパーマンになって地球上あらゆるところを飛び回り、着地して歩き回り、また飛び回る様な感覚で時間を忘れて楽しんでしまいます。
これが無料なのは本当に凄いですが、これを楽しむには「ゲーミングPC」が必須です。
ビジネスパソコンにインストールして試してみましたが動きませんでした。
「Oculus Air Linkの推奨スペック」

(「Oculus Linkの互換性」より)
今後ますます増えていくVRコンテンツ「Quest2専用」と「PC用」の両方が楽しめるのはワクワクします。
3D・高精細CG・4K映像など、今後のデジタルコンテンツを楽しむためには、より高い処理能力をパソコンに求めてきます。
ゲーミングPCは高いとは言え、昔から比べるとゲーミングノートPCでさえ10万円前後から実用的な物が手に入るようになりました。
ひと昔前のパソコンが「ちょっと動作が重いなぁ」と感じるようになってきたら、ゲーミングPCに買い替えると、サクサクと軽快に使えるだけでも快適になりますよ。

デジタルライフ・コンシェルジュ 吉田智司
パソコン塾三郷教室(埼玉)